消費者行動に影響を与える諸特性には、文化的特性、社会的特性、個人的特性、心理的特性などソーシャル的なものからパーソナルなものまで様々な特性がある。
中でも、消費者の購買行動のすべてにわたって最も強い影響を与えるものは、文化的特性である。そのため、マーケターは購買者の文化、サブカルチャーなどについての理解が必要となる。
文化とは、人間の欲求や行動を決定する最も基本的な要因である。人間の行動の多くは学習によって身につけたものである。子供は社会の中で成長するにつれ、家族などの重要な組織から基本的価値観、知覚、思考、行動を学びとる。そして、人間は自分が生まれ育った文化に影響を受けながら、それを自覚しているかどうかは別として、購買の意思決定を行っている。
あらゆる集団や社会には、それぞれの文化があり、それが購買行動にどのような影響を与えるかは国によって大きく異なっている。こうした違いに適応することができなければ、効果的なマーケティングは望めないし、とんでもない失敗を犯すこととなる。例えば、国によって宗教や制度が違う。とくに海外に進出する企業にとっては、違う文化を持つ国においては、自国でやったやり方がそのままでは通用しないということを念頭に置かなければならない。その国の文化を最大限に尊重しながら、対応していかなければ雇用も、生産も、流通も、そして販売もうまくいかないのは明白である。
また、人々はその時代の文化、時代の流れにも大きな影響を受ける。マーケターは人々がどのような新しい製品を求めているか知るために、文化が移りゆく方法を常にとらえようとしている。いわゆる時代のトレンドである。例えば、健康に対する関心が高まる方法へ文化が移って行った結果として、エクササイズ器具やウェア、低脂肪の自然食品、スポーツクラブなどの巨大産業が誕生した。
以上のように、文化という特性は消費者の購買行動に大きな影響を与えるものであり、そこにマーケティングの機会を発見するようにすることがビジネスの成功の鍵でもある。
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