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「全脳思考」で神田昌典が伝えたかったこととは?

先日、出張先から事務所に戻ってみると大き目の茶色い封筒が届けられていた。早速中をあけてみると、神田昌典氏の手紙が添えられ、「全脳思考」という459ページもの分厚い本が入っていた。
表紙をめくると、なんと、神田昌典氏直筆のサインが書かれているではないか。これには驚き、そして感激した。



そもそも、なぜ、この本を神田氏が私に贈呈したのか?

これも一つのマーケティング戦略であることは容易に理解できたが、思い起こすとそういえばそのきっかけとなったことがあった。

半年前くらいに神田昌典氏が「全脳思考モデルセミナー」を開催することになり、直感的に私はこれは面白いセミナーだなと感じ、その時点で行けるかどうかは分からなかったが、とりあえず、今現在取り組んでいるプロジェクトや抱えている問題や今後のことについて自分の考えを書いて参加希望のメールを送ったのがきっかけ。

結局、仕事のスケジュールなどの関係で私がそのセミナーに参加することはなかったが、私としても何かのメッセージを伝えたいということでメールを送ったことが、こんな形になったということ。

それはともかく、

早速、この「全脳思考」を読み始めた。

神田氏はこの本の冒頭でこう言っている。

本書は、私のビジネス書の最高傑作になるだろう。」と。


しかし、正直言って、最初はこの本で何を言いたいのかがスッと入ってこなかった。

これまで神田氏の本はほとんど読んでいる私としては、かなりの違和感を覚えた。

というのも、これまでの本とは文章のスタイルにしても、書いてある内容にしても全く異なるものだからだ。

次元が違うといってもいい。

これまでは彼が最初に日本に持ち込んだとも言われるダイレクト・レスポンス・マーケティングについて、中小企業経営者に向けて面白おかしく、分かりやすく書いた本が多かった。

集客するためのコピーの書き方をはじめ、要は、即効で売上に直結するためのマーケティング手法の本だったといってもいいだろう。

誰でも分かりやすく読みやすいし、内容も刺激的、かつ、実践的な本ばかりだった。


ところが、そういうことを期待していた人にはショックなはずだ。
とくに、これまで神田氏のコンサルを受けてきた中小企業の経営者のオジサンは外国語の本を読んでいるような感じかもしれない。

なぜなら、この本にはそうした中学生でも分かるような言葉で書かれた分かりやすいマーケティング手法についてはどこを読んでも見当たらないからだ。

見当たらないどころか、

営業している会社は、もはや時代遅れ。営業しなきゃならないようじゃ、先行き暗い。

と言い切っている。

これについては、集客営業のプロとして行ってきた神田氏自身もこれまでの自分を真っ向から潔く否定。

今までは何だったのかという感じだが、それを気付いてしまった以上仕方ないとあっさり言ってのけている。



さらには、これまでインターネットでの広告・集客についてはほとんど語ることのなかった神田氏が、ネットでの「検索」のことについても多くを語っている。

だからといって、検索結果の上位表示を目的としたSEOの手法を言っているわけではない。

むしろ、今盛んに行われているカテゴリーキーワード検索を前提にしたSEO対策であるとか、これはPPCについても同様だが、

残念ですが、すでにあなたの事業は失敗しています。

と断言している。

ここに本質があるわけだが、これも意味が分からない人にとっては、それ自体何のことかという感じかもしれないし、逆に神田氏が「指名検索」の重要性を言ったことで、やっぱりこれからはネットで検索されないとね、と単純に思うかもしれないけど、本質で言えば、いわゆるネットの検索そのものを言っているのとは違う。

ここら辺は、とくにカテゴリー・キーワードを使ってPPCからの集客でで稼ごうとしている人などはしっかり肝に銘じてほしいところだ。




さて、この本のメインテーマとなるのは「全脳思考モデル」という思考のフレームワークだが、シンプルであるが、事の本質を突いたものであり、それをビジュアルに表現するものとして書かれている。

この「全脳思考モデル」のポイントはいくつかあるが、
私なりに感じたことを書くと、

・顧客の状態の変化をもたらすことを縦軸としていること
・顧客が満足な状態になるまでの時間軸を設定していること
・顧客が将来120%満足している姿をイメージ化してそれを最初に目標としていること
・スタートは、顧客が購入した後、つまり販売後からスタートするというものであること
・顧客が満足な状態になるプロセス、シナリオを曲線として描き、そのプロセスの中で何をすべきかを明確にするものであること
・曲線であることは、物事が直線的に進むものではなく、試行錯誤や失敗も踏まえながらそれも一つのエピソードとしてとらえるべきものであること

さらに、重要なのは
・そのシナリオ自体が、顧客の成長のシナリオであるとともに、自己の成長を表すものであり、共感しながら、一つのイメージに向けて進んでいくことが重要というメッセージがこめられているものであること
・この全脳思考モデルをもとにしてディスカッションをすることにより、組織の中でのコミュニケーションが活性化し、イメージを共有化することにより、結束力が強まること。また、そうした表現力を身につけることでリーダーシップ力を身につけるといったことにもつながる


この全脳思考モデルについては、神田昌典氏自身がYOUTUBEの動画で解説しているので是非見てほしい。


■神田昌典がYoutubeで解説「全脳思考モデル」クイックバージョンその1



■神田昌典がYoutubeで解説「全脳思考モデル」クイックバージョンその2



■神田昌典がYoutubeで解説「全脳思考モデル」クイックバージョンその2



この「全脳思考」を通じて神田氏が伝えようとしていることは、単に新たな思考のフレームワークを提示するというものではない。

この本の中では、神田氏の全脳思考モデルだけではなく、そのベースともいえるオットー・シャーマ氏の「U理論」であるとか、マインド・マップの開発者であるトニー・ブザン氏の「TEFCAS」などの重要な思考のフレームワークも紹介されている。

それらが、この本に書かれていることを表面的に理屈としてとらえて読むような人によっては、いろんな理論のいいとこどりをして詰め合わせをしただけではないかとか、またお得意の海外からの輸入かとか、そういう見方をするような人も多いだろう。

何が書いてあるのかがよく分からない、面白くない、効果があるかどうかは疑問だ、たいして得られるものがないと。

それは、今までの神田氏の著作のようなスタイルを期待していた人には、そう思うのも仕方ないかもしれない。

そういう反応が出ること自体、本人も当然予測していることであり、それでもなお、あえて一般向けしないような分かりにくいと思われる本を神田氏はこの世に出した。

それはなぜなのか?

それは、今、このときに、訴えないといけない理由がそこにあるから。


世の中は大きく変わっている。しかも、この数年間で大きく変わらざるを得ない時期に来ているから。
求められるものが大きく変わってきている。

これは分かる人には分かる。すでに起きている未来だから。

神田氏は独特の鋭い分析力と感性の中で、この時代の変化の中で、今後とくにビジネスに携わるものにとって最も重要だということを伝えなければという使命に基づき、この本を出した。

ただ、神田氏はこれまでにも分かってはいたけど、これまでは世のニーズに対応する形で集客・営業手法をメインとしたものを中心としたコンテンツを提供してきたが、この時代の変化の中でそういったものだけでは解決しない、もっと根本的なところを解決するようにしないと社会そのものがよくはならないという思いにかられて、渾身の思いをこめてアウトプットしたのがこの「全脳思考」だと私は感じる。

人の幸せ、よりよい社会の構築といった想い、そして自分の使命感がある人には神田昌典氏がこの本で伝えていきたいことの本質は理性や理屈だけで理解するということではなく、むしろ感覚的、感性もあわせて感じることで分かるだろう。

それが、全脳思考だから。

ここから何かを、感じていただければと。

神田昌典著「全脳思考」の詳細はこちら



追伸:

この本は、今、サラリーマン生活から、新たに会社を経営する立場になって
日々頑張っている鹿児島県のYさんにはとくに得るものが多い本でしょう。
Yさんが今、自分でやりたいことや、苦労していることの問題を
どのような視点で解決していけばいいか、そのヒントが「全脳思考」 にあるからです。


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